Clinic Guide

睡眠時無呼吸症候群

家族からいびきを指摘された、寝ている間に呼吸が止まっていると言われた、昼間に強い眠気がある。 このような変化の背景に、睡眠時無呼吸症候群が関係していることがあります。 本人は睡眠中の変化に気づきにくいため、家族から聞いた内容や、起床時の体調を記録して受診すると相談しやすくなります。

このページでは、睡眠時無呼吸症候群の特徴、症状、検査、治療の一般的な考え方、受診の目安をご案内します。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり、呼吸が浅くなったりする状態を繰り返す病気です。 気道が狭くなって起こるタイプや、呼吸を調整する働きの変化が関係するタイプがあります。 睡眠中の呼吸が乱れると、眠りが浅くなったり、体が十分に休めない状態につながったりすることがあります。

いびきがある人すべてが睡眠時無呼吸症候群とは限らず、いびきが目立たなくても呼吸の異常がある場合があります。 症状だけで判断せず、診察と睡眠中の呼吸状態を確認する検査で評価します。

夜の寝室でベッドに入り静かに眠る成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群の相談のきっかけ

睡眠中の変化は本人が気づきにくく、家族の気づきや日中の眠気が相談のきっかけになります。

主な症状

代表的な症状には、大きないびき、睡眠中の無呼吸を指摘される、息苦しさで目が覚める、夜間に何度も目が覚める、起床時の頭痛、日中の眠気、集中しにくさなどがあります。 夜間の頻尿や、起きても休んだ感じがしないことを訴える人もいます。

日中の眠気が強いと、仕事中の事故や居眠り運転につながる危険があります。 眠気の程度だけで重症度を判断することはできませんが、運転や危険を伴う作業がある方は、診察時に必ず伝えてください。

睡眠中の呼吸の様子を家族が見ている場合は、呼吸が止まった時間の印象、いびきの変化、息を吸い直すような動きなどを伝えると参考になります。

朝の寝室でベッドに座り目元に手を添える成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群でみられる変化

いびきや眠気などの変化は、症状だけで判断せず診察で確認します。

原因・なりやすい人

気道の狭さ、あごや首まわりの形、体重増加、鼻づまり、飲酒、睡眠薬などが関係する場合があります。 肥満がなくても、あごが小さい、あごが後ろに下がっている、扁桃が大きいなどの体の特徴で起こることがあります。

年齢や性別、家族歴、鼻やのどの病気、現在使っている薬なども、診察で確認する情報です。 これらは自分で病気を決めつけるためのチェック項目ではありません。 いびきや日中の眠気が続く場合は、体型にかかわらず相談してください。

診察室で医療者と睡眠や健康状態について話す成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群の相談背景

体格、鼻の通り、あごの形、飲酒や薬などを診察で確認します。

検査と診断

まず症状、睡眠時間、眠気、家族からの指摘、既往歴、服薬状況を確認します。 そのうえで、睡眠中の呼吸、酸素の状態、脈拍などを確認する簡易睡眠検査を行うことがあります。 簡易睡眠検査を実施するかは医師が判断し、実施する場合は自宅で行っていただきます。

検査結果だけでなく、症状や診察所見を合わせて医師が判断します。 簡易検査の結果だけでは判断が難しい場合や、別の睡眠の病気が疑われる場合は、より詳しい検査や専門医療機関での評価が必要になることがあります。

検査機器の受け取り・返却や結果説明の方法は、診察時にご案内します。

自宅の寝室で簡易睡眠検査の機器を確認する成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群の検査

問診と簡易睡眠検査などで、睡眠中の呼吸状態を確認します。

治療方法

治療は、症状、検査結果、体の状態、生活への影響を踏まえて検討します。 生活習慣の見直し、体重管理、飲酒や睡眠薬についての相談、鼻づまりなど関連する問題への対応が考えられます。

CPAPは、睡眠中に空気を送り、気道が塞がりにくいようにする治療です。 CPAPを使用するかどうか、設定や使用方法は、検査結果と医師の判断によって決まります。 CPAPの指示・管理は当院で行います。自己判断で機器を中止したり設定を変更したりせず、困っていることがあれば診療時にご相談ください。

CPAP以外の治療には、睡眠中にマウスピース(口腔内装置)を装着して気道が狭くなるのを防ぐ治療や、気道を狭くしている部分に対する外科的治療があります。 いずれも症状や検査結果によって適否が判断される治療です。 マウスピースの作成と外科的治療は、いずれも米澤外科内科では行っていません。 これらの治療が必要と判断された場合は、ご相談のうえ、他の医療機関をご案内します。

症状や検査結果によっては、耳鼻咽喉科や睡眠医療を専門とする医療機関と連携して治療を進めることがあります。

寝室でCPAPマスクを装着して眠る成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群の治療相談

検査結果に応じて、CPAP管理などの治療を検討します。

放置した場合の注意点

睡眠中の呼吸の乱れが続くと、日中の眠気や集中力低下が続くことがあります。 また、睡眠時無呼吸症候群は高血圧などの生活習慣病と一緒に確認されることがあり、治療や生活の見直しをしないまま状態が続くと、高血圧症や糖尿病の悪化につながることがあります。 脳卒中、心筋梗塞、狭心症といった心臓や血管の病気を起こすリスクが高くなることも報告されています。 ただし、これらがすべての方に必ず起きるわけではなく、いびきや眠気だけで睡眠時無呼吸症候群や合併症を判断することはできません。

眠気がある状態での運転や高所作業、機械操作は危険を伴うことがあります。 強い眠気が続く場合は、受診までの間も安全を優先し、無理に運転しないようにしてください。

受診を検討する目安

大きないびきが続く、睡眠中の無呼吸を指摘された、日中の眠気で仕事や運転に支障がある、起床時の頭痛や疲労感が続く場合は、内科でご相談ください。 家族から指摘された内容や、眠気が強くなる時間帯をメモしておくと、診察時に役立ちます。

急に息苦しくなった、会話が難しい、意識がもうろうとしている、胸の強い痛みを伴う場合は、睡眠時無呼吸症候群の通常相談とは分けてください。 現在症状がある場合は119番へ連絡し、判断に迷う場合は地域の救急相談窓口へご相談ください。

自宅のリビングで家族と相談する成人のイメージ
睡眠時無呼吸症候群の受診の目安

いびきや日中の眠気が続く場合は相談し、急な強い症状は別に対応します。

よくある質問

いびきがあれば睡眠時無呼吸症候群ですか?

いびきだけで睡眠時無呼吸症候群とは判断できません。 鼻やのどの状態、体の特徴、睡眠中の呼吸状態などを確認して判断します。

家族に無呼吸を指摘されました。すぐに検査できますか?

症状を確認したうえで、簡易睡眠検査を行うかを医師が判断します。 実施する場合は自宅で行っていただき、機器の受け取り方法などを診察時にご案内します。

CPAPは自分で始められますか?

CPAPは検査結果と医師の判断を踏まえて使用する治療です。 機器の導入や設定は医師が判断し、CPAPの指示・管理は当院で行います。

日中の眠気がなくても受診できますか?

はい。睡眠中の無呼吸を指摘された、いびきが急に強くなった、起床時の不調が続くなどの場合もご相談ください。

米澤外科内科で行っている診療

米澤外科内科では、睡眠時無呼吸症候群が疑われる症状について診察し、必要に応じて簡易睡眠検査をご案内します。 検査結果を踏まえたCPAPの指示・管理を当院で行っています。 簡易睡眠検査は医師の判断で案内し、実施する場合は自宅で行っていただきます。

受診案内

診療時間・休診日の案内をご確認のうえ、診療時間内に直接ご来院ください。 診察では、いびきや無呼吸を指摘された時期、日中の眠気、起床時の症状、睡眠検査歴、CPAP使用歴があればその内容をお伝えいただくと相談しやすくなります。

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