Clinic Guide

眼瞼けいれん

目の周りがぴくぴく動く、まばたきが増えて目を開けていられない、光がまぶしくて外出がつらい。 疲れのせいだろうと休んでも治まらず、運転や読書、明るい場所を歩いているときなどに、まぶたが自分の意思とは関係なく閉じてしまうことがあります。 こうした状態の背景には眼瞼けいれん(がんけんけいれん)が関係していることがあり、見た目が似た別の病気が隠れていることもあります。 このページでは、眼瞼けいれんの特徴と受診の目安をご案内します。

眼瞼けいれんとは

眼瞼けいれんは、まぶたを閉じる眼輪筋(目の周りをぐるりと取り囲む筋肉)が自分の意思と無関係に収縮して、まぶたの開け閉じがうまくいかなくなる状態です。 まぶたの開閉は脳の神経回路で制御されており、開く動きと閉じる動きの切り替えがうまくいかなくなることで起こると考えられています。 そのため症状は目の周りに現れますが、脳の神経の働きに関係する病気と位置づけられます。 多くの場合は原因がはっきりしないもので、その場合は特発性眼瞼けいれんと呼ばれることがあります。

明るい診察室で白衣のスタッフの説明に笑顔で耳を傾ける若い女性のイメージ
眼瞼けいれんの仕組み

目を閉じる筋肉が自分の意思と無関係に収縮すると、まぶたが閉じやすくなります。

主な症状

初めは、目がまぶしい、目を開けているのがつらい、目の周りがうっとうしい、目が乾く感じ、といった症状から始まることがあります。 進むと、まばたきが増える、目の周りがぴくぴく動く、まぶたが強く閉じて自分の力では開けにくくなる、といった症状が現れます。 多くは両目に起こりますが、左右で程度が違うこともあり、口の周りなど顔の下半分に症状が広がることもあります。

症状の強さには波があるため、いつ、どんな場面で症状が出るかをメモしておくと、診察で伝える手がかりになります。 人と話している間はかえって楽になることも、この病気の特徴です。 この病気は気分の落ち込みや不安、眠りが浅いといった症状を伴うことがあり、心の不調として扱われて、診断までに時間がかかることもあります。

窓からの明るい光が差し込むリビングで両目を閉じて座る若い女性のイメージ
眼瞼けいれんでみられる症状

まばたきの増加やまぶたのぴくぴくから、開けにくさ、まぶしさへと変化することがあります。

原因・なりやすい人

原因は完全には解明されていません。 まぶたの開閉を制御する脳の回路に関係すると考えられています。 40〜70歳に多く、女性は男性の約2倍とされています。

一部には、安定剤や睡眠導入剤、抗精神病薬などの薬が症状の原因や誘因になることがあります。 現在使っている薬を自分で中止することは避け、受診時に伝えてください。 目の乾きや眼精疲労は眼瞼けいれんと症状が似ており、同時にみられることも多いため、乾きの有無も診察で確認するポイントになります。

診察室で机を挟んで白衣のスタッフと向かい合って話す白髪の高齢の男性のイメージ
眼瞼けいれんに関係する背景

中高年の女性に多く、目の乾きや薬の影響のほか、別の神経の病気との区別が必要です。

検査と診断

問診と診察で、まばたきやまぶたの開け閉じの様子を確認します。 症状が似た目の病気(ドライアイや角膜の傷など)がないか、目の表面の乾きの程度も含めて確認します。 片側だけにけいれんが続く場合は、顔面の神経が関係する別の病気の可能性も考えて調べることがあります。

症状は日によって変わるため、診断までに複数回の診察を要することがあります。 目の周りを指で軽く押さえると開けやすくなる場合があり、この有無も問診で確認する手がかりになります。 診断のために追加の確認が必要な場合は、その内容を診察時にご案内します。 いつから症状があるか、両目か片目か、どんな場面で出るかを伝えてください。

眼科検査機器のある診察室で白衣のスタッフと向かい合う若い女性のイメージ
眼瞼けいれんの検査の流れ

まぶたの様子と目の乾きを確認し、症状の変動を見ながら診断を進めます。

治療方法

ボツリヌス毒素(ボトックス)をまぶたの周囲に少量注射して、目を閉じる力を弱める方法は、眼瞼けいれんで検討される治療の一つです。 効果は数か月で弱まるため、繰り返して行うのが一般的です。 そのほか、飲み薬やまぶたの手術が選択肢として用いられることがあります。 検査や診断の結果と患者さまのご希望を踏まえ、必要な場合は、他の医療機関での治療を含めて紹介・連携を検討します。 紹介の要否や治療の進め方は診察時にご相談ください。

目の乾きやまぶしさがつらい場合は、人工涙液のような点眼や色付きのめがねが用いられることがあります。 薬が症状に関係している場合は、処方元の医師と相談しながら薬の見直しを進めることがあります。

診察室で白衣のスタッフが机越しに中年の男性へ身振りを交えて説明する場面のイメージ
眼瞼けいれんの治療の考え方

注射による治療が代表的で、薬や手術、乾きへの工夫が選択肢として知られています。

放置した場合の注意点

まぶたが開けにくい状態が続くと、閉じることで見えにくい場面が増え、人によっては一人で歩くのが不安になることもあります。 視力は保たれていても、生活への支障は少しずつ広がることがあります。

気分の落ち込みや不安など、心の負担を伴うことも知られています。 長い間続くと、まぶたを開く筋肉や皮膚が伸びて、まぶたが下がる眼瞼下垂が加わることがあります。

疲れによる一過性のけいれんと紛らわしいこともあるため、症状がだんだん強くなっている場合は、様子を見続ける前に、一度眼科で状態を確認してください。

受診を検討する目安

まぶたのぴくぴくが数週間続く、まばたきが増えて目を開けていられない、まぶしさや目の乾きが続く、といった変化は、眼科で確認してください。 強い日と楽な日があっても、症状が続いているなら相談する目安になります。 進み具合と生活への影響は、診察で確認できます。

早めに相談したいのは、片側だけのけいれんが続く、まぶたが開けにくくて運転や歩行に支障がある、目の痛みや充血、見え方の変化を伴う場合です。 これらは眼瞼けいれんとは別の病気が関係することがあります。 診療時間内であれば、電話で受診方法をご確認ください。 診療時間外は米澤外科内科での対応ができないため、別の医療機関へご相談ください。

リビングのソファでスマートフォンで通話する女性を隣の男性が見つめる場面のイメージ
眼瞼けいれんと受診の優先度

数週間続くけいれんは相談の目安で、片側だけの続くけいれんは早めの確認を検討します。

よくある質問

まぶたのぴくぴくは、眼瞼けいれんですか?

疲れや睡眠不足、ストレスでまぶたがぴくぴくすることは健常者にもあり、多くは数日から数週間で自然に治まります。 開けにくさを伴わない場合は、こうした一過性のけいれんであることが多いですが、判断は診察で行います。 ぴくぴくが続く、まぶたが開けにくいときは、眼科で確認してください。

眼瞼けいれんは治りますか?

根治的な治療法はないとされていますが、症状を軽くする治療があります。 ボツリヌス毒素の注射は効果が数か月で弱まるため、繰り返しながら生活への支障を減らしていく考え方になります。 必要な場合は、他の医療機関での治療を含めて紹介・連携を検討します。 経過には個人差があるため、治療の進め方は診察でご相談ください。

点眼や飲み薬で治りますか?

目の乾きがある場合は、乾きへの対策として点眼を用いることがあります。 ただし、まぶたのけいれんそのものに対する代表的な治療は、ボツリヌス毒素の注射です。 飲み薬は補助的に用いられることがあります。 けいれんへの治療が必要な場合は、他の医療機関での治療を含めて紹介・連携を検討します。

予約は必要ですか?

いいえ、予約は必要ありません。 診療時間と休診日をお確かめのうえ、直接お越しください。

米澤外科内科で行っている診療

米澤外科内科では、眼科検査、診断、経過観察、必要時の治療相談を行っています。 まぶたのぴくぴくや開けにくさが気になり始めた段階から、同じ眼科で相談を続けられます。 治療が必要と判断された場合は、他の医療機関での治療を含めて紹介・連携を検討し、その内容は診察時にご案内します。

受診案内

眼科は予約の必要はありません。診療時間・休診日をご確認のうえ、直接ご来院いただけます。

受診の前に相談したいことや、担当医の曜日を確認したい方は、医師紹介をご覧いただき、米澤外科内科(046-242-1111)へお電話ください。 電話では、いつから症状があるか、両目か片目か、ぴくぴく・開けにくさ・まぶしさ・乾きの有無、使っている薬を伝えると相談しやすくなります。

最終更新日:2026.09.09

電話 WEB問診 診療時間 アクセス